ハウスメーカーの選びの基準について

家の間取りについて相談する人

新たに住宅を建てる場合には、自身の希望に最適なハウスメーカーを選ばなければなりません。ハウスメーカーの選び方によっては住宅の仕上がりだけでなく、その後の人生にも大きな影響を及ぼします。住宅は購入しただけで施工会社との関係が終わるわけではなく、アフターサポートを含めた長期間にわたる付き合いになるのが通常です。
例えば、一般的なハウスメーカーであれば10年から20年ほどのサポート期間が設定されており、大手の場合にはさらに長い期間が設定されることもあります。生涯にわたり安心して住み続けることができる住宅を手に入れるためには、信頼できるハウスメーカー選びが重要です。

様々なハウスメーカーの中から最適なものを選ぶには、まず希望の工法を基準にするとよいでしょう。一戸建て住宅には多様な工法があり、各メーカーによって得意なものと不得意なものが存在します。木造軸組やプレハブ、ツーバイフォー、重量鉄骨造などが代表的な工法です。工法についてこだわりがある場合には、各メーカーに対応しているかどうか確認しましょう。希望の工法を得意とするメーカーを選べば、具体的なプランを決めるための打ち合わせも効率的に行うことができます。

特に工法についてこだわりがないのであれば、確保できる予算を基準にしてハウスメーカーを選ぶのがおすすめです。予算が1,000万円台の場合にはローコストメーカーや工務店、2,000万円台ならばそれらに加えて大手メーカーも選択肢に入り、3,000万円以上の住宅は工務店や大手メーカーに相談します。

ローコストメーカーは確保できる予算が少なく、デザインや素材にこだわりがない場合や費用をなるべく抑えたい場合に最適です。自社工場で材料を大量に加工して販売原価を抑えており、1,000万円以下で住宅が建設可能なケースも存在します。工務店はハウスメーカーのように規格化された商品ラインナップがないので、依頼主の要望に対して柔軟に対応することが可能です。予算内で住宅を建てることもできますが、余裕があればオプションを追加することでさらに利便性が高まります。

大手メーカーで住宅を建てる場合には、2,000万円台後半から3,000万円以上の費用がかかるのが通常です。各社で具体的な費用は異なりますが、一般的に坪単価は80万円ほどになります。理想の住宅を建てるためには、予算を考慮したうえで工法や間取り、デザイン、アフターサポートなどを基準に信頼できるハウスメーカーを選ぶとよいでしょう。