ハウスメーカーと工務店の違い

家の設計図の↑に置かれた家や車のミニチュアと電卓

ハウスメーカーは施工会社の中でも独自のブランドを持っており、全国規模で展開している大企業を指します。年間の販売棟数は数千棟から1万棟ほどで、対応エリアが広く、日本全国に支社や支店が存在するのです。
住宅の建設に使われる素材も規格化されており、完成後がイメージしやすく、工事が比較的短期間で完了するという特徴があります。大手なので保障やアフターフォローが充実している点もハウスメーカーの魅力です。

工務店は地域密着型の営業を行っている施工会社で、工事全般に対して責任を持ち大工や職人の手配・管理を行います。一般的な工務店では、住宅の建設だけでなく土地探しも行っており、年間の販売棟数は数棟から数十棟です。
工務店はハウスメーカーと違い特定のエリアだけを対象とした活動を行っていて、規格化されていない住宅を建てることができます。設計や施工について柔軟な対応が可能なので、希望の間取りやデザインにしやすいという点がメリットです。

ハウスメーカーは日本全国に住宅展示場があり、モデルルームで室内を見学して実際の様子を確かめることができます。
カタログだけでは分からない素材の質感や生活動線などを体感することで、完成後をイメージしやすくなるのです。完成後のメンテナンスも充実しており、経年劣化による資産価値の低下を防げます。日本全国で事業を展開している大企業なので、保証期間内に会社がなくなるといった心配も不要です。

ハウスメーカーには、住宅ローンを組みやすいというメリットも存在します。銀行と提携しており、優遇金利で融資が受けられる場合もあるのです。資金調達に関するスタッフの知識も豊富なので、詳しく相談に乗ってもらうこともできます。

独自の研究施設で技術開発を行っており、優れた耐震装置や免震装置、制振装置などを住宅に導入できる点も大きなメリットです。独自技術についてはホームページで紹介されていることが多いので、施工会社を選ぶ際には確認するとよいでしょう。

工務店は地域密着型のきめ細かな営業活動を行っており、様々な要望に柔軟な対応ができます。規格化されていないため設計の自由度が高く、大工や職人ともコミュニケーションが取りやすいという点もメリットです。
工事中にイメージと違う部分があれば、工務店のスタッフや大工などと相談して変更してもらうこともできます。法律に違反しなければ依頼主の要望を可能な限り聞いてくれるので、理想的な間取りやデザインの住宅を建てることができるのです。

工務店は、住宅が完成するまでにスタッフと密接にコミュニケーションが取れるという特徴があります。修理まで自社で対応可能なため、トラブルが起きた場合にも連絡すればすぐにスタッフが駆け付けて直してくれるのです。また、メンテナンスやリフォームについても気軽に相談できます。