家づくりのイメージを固めるためのポイント

理想の家づくりを行うためには、様々なポイントを押さえて明確なイメージを固める必要があります。依頼主のイメージが固まっていない場合には、施工会社もどのような住宅を建てたらよいのか分かりません。仮に設計図を作成してもらったとしても、希望の条件が明確でないと納得できないものになってしまいます。イメージを固めるためには単に理想を思い描くのではなく、間取りや工法など様々な条件の優先順位を決めることが大切です。

注文住宅のイメージを固めるために重要なポイントとしては、間取りや工法、外観・内観や設備などが挙げられます。
外観・内観や設備などは後から変えることができますが、間取りは後から変更できないため、多くの人たちが重視するポイントです。まずは最適な間取りを決めたうえで、それ以外を決めると快適な住宅を建てることができます。

日本は地震や台風などの自然災害が多いため、理想の住宅を建てるには工法も重要なポイントです。例えば、ツーバイフォーは枠組壁工法とも呼ばれており、木製の枠組みを合板に貼ったパネルで住宅を築きます。この工法は壁や床、天井の6つの面を一体化させるため、地震の力を分散させることが可能です。

木造軸組工法は柱や土台、梁の軸組で構成されており、古くから日本の住宅に採用されてきたため在来工法とも呼ばれています。この工法を得意とする大工は多く、日本中どこでも施工を請け負ってくれる会社を見付けることができるのです。
構造合板や筋交いによって耐震性能が保たれているので、震度6強から7の地震にも耐えられますが、それ以上の大地震には耐えられない可能性があります。

木造軸組工法は接合箇所を木材の断面を欠いて組み立てており、各コーナーが弱点です。金物工法はこの弱点を専用の金物で補い、耐震性能の優れた住宅を建てることができます。工法には様々なものがあるので、施工会社と相談して希望の条件に合ったものを選ぶとよいでしょう。

新たに家づくりを行う場合には、現在の住居の具体的な不満点や改善点を明確にすることも大切です。なぜ新しい住宅を建てようと考えたのかを明確にすれば、家づくりのイメージを固めやすくなります。
出産で家族が増えた場合には子供部屋の数やスペースが足りなくなることが考えられ、家族が増えて大量の食事が必要になった場合は、効率的に料理を行うため台所を広くしなければなりません。
不満点や改善点を整理すれば住宅に何を求めるかが明らかになり、具体的なイメージを持つことができます。